みんなで支えよう認知症(4) 認知症の人への接し方
認知症の人というと何か特別な気がして、声をかけるのをためらってしまうというようなことはありませんか。しかし、認知症の人こそいつも不安を抱え、温かい声かけや見守りを必要としています。
そこで、認知症の人への接し方のポイントをご紹介します。
家族で、地域で、認知症の人への温かい声かけをお願いします。まずは、接する側が一歩引いて見つめる心の余裕を持ちましょう。
1 意にそってこころ受け止め温かく
認知症の人は、明らかに事実とは違ったことを言ったり、間違った行動や理解できない行動を示すことがあります。このような時に強く否定したり、理屈で説明したりすると、本人の心は傷つき、かえって興奮したり、混乱してしまいます。自分の思いがあって行動していることです。危険の伴わないことであれば大目にみて、思っていること、しようとしていることをよく聴いて、その心をくみとり理解を示すことが大切です。
2 話題の転換で気分新たに
間違った行動や思い込みの対応に困った場合は、無理に訂正せずに言い分をよく聴いて、納得のいく方法で話題を変えるのが懸命です。そのうち忘れます。
例えば、食べたことを忘れて何回も食事を要求する場合などは、つい、「さっき食べたばかりでしょ」と言いたくなりますが、一息おいて「おなかがすいたの?」と要求を受け入れます。
そして、「今、支度するからもう少し待っていてください」と説明する(と、本人も安心していつの間にか違うことに関心が移ったりします。
3 情報は、簡単に伝えわかりやすく
次々と一度にたくさんの事柄を話したり、話が長くなると認知症の人は混乱してしまいます。ゆっくりと相手のペースに合わせ、分かりやすい簡単な内容を1つずつ伝えましょう
例えば、「電気をつけて、ストーブもつける」と一度に2つ言うのではなく、「電気をつける」と1つ言い、その行動が済んだら「ストーブをつける」と次の内容にうつります。
※用語解説のリンクは、辞書サイトの「Weblio」のページに移動します。
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