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小粕窯跡出土品の福井県指定文化財が答申されました

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             小粕窯跡出土品

 小粕窯跡出土品が令和8年4月20日(月曜日)に福井県教育委員会にて答申されました。
 越前町内での県指定文化財は20件となり、考古資料としては町内初の県指定となりました。


小粕窯跡とは
 小粕窯跡は小粕に所在し、織田盆地東端、烏ケ岳山塊の丘陵裾部、織田断層に沿って北へ200mほど入った谷あいに位置する。平成3(1991)年に1・2号窯の発掘調査が行われ、その後踏査によって3号窯が発見された。発掘調査実施の結果、1・2号窯がほぼ完全な状態で残存していたことから埋納保存を行い、平成6年に町指定有形文化財(史跡)となる。


小粕窯跡出土品
 小粕窯跡では軒丸瓦、平瓦、須恵器の坏蓋、有台坏などが出土している。軒丸瓦は花弁の中に子葉を入れ、中房の周囲の及び外区に珠文が巡る軒丸瓦の特徴や、重弧文の入った瓦陶下端部に指先で波状文を施す軒平瓦の特徴は、滋賀県東部の愛知郡、蒲生郡を中心に寺院から出土する湖東式軒瓦の特徴と同一である。操業にあたり、近江愛知郡を本拠とした渡来人の朴市(えち)秦氏の関りが想定される。
 出土した須恵器の特徴から、創業時代は8世紀前葉に位置づけられる。